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イチョウのまな板(業務用)にまつわる話-高額な理由2019年6月24日

2か月ぶりです。



今回はイチョウのまな板(業務用)について。
イチョウまな板
業務用サイズはおおむね平均で900×450×50ぐらいでしょうか。


そんなイチョウのまな板ですが、弊社でもご注文いただく機会が増えてきました。
↓過去の主な実績はこちら
http://www.maruman-kyoto.com/counter_sekoureib_manaita_ichou.html


イチョウは決して高価な木材ではありません。

それゆえ、ヒノキの廉価版として白木カウンターに用いられることがあります。

しかし、まな板となるとその瞬間価格が跳ね上がります。

最初、私にはその理由がわかりませんでした。

でも、イチョウを扱ってようやく分かりました。

そのわかったことについて書いてみたいと思います。





【理由1  節と葉節】
木材としてのイチョウは、ほかの木と同等以上に節が入ります。

生き節が多いので節穴ができることは少なく、かつ節といえどもあまり目立たないのでカウンターとしてはとても使い勝手の良い木材といえるでしょう。

しかし、ことまな板となると話は別。

節は基本的にご法度。

それに、葉節という、小さい穴の開いたようなイチョウ独特の節が入ることがとても多い。

葉節はある程度まな板に入ってもしょうがないのですが、多すぎると「見た目」と「実用」の二つの意味でNGとなります。





【理由2 カビが生えやすい、白太が傷みやすい、へこみやすい】
イチョウを含む白い木全般に言えることですが、雨に濡れると白太が変色してきます。

カビも生えやすい。

板を積み重ねておくための桟木(さんぎ)も、未乾燥のものを使用したり表面が濡れていたりするだけでも接する部分が傷んできます。

カビが生えると、早い目に削り落とせばそれ以上奥に行くことは少ないのですが、
厚みが薄くなり、当然ロスが発生します。

また、イチョウは柔らかい木なので、ほかの木材の角(かど)が刺さると奥深くまでへこんでしまいます。

それらの理由から、保管にとても気を遣う樹種といえるでしょう。





【理由3 厚みが必要】
カビが生えやすく、その都度削り落としたりしないといけない一方(カビキラーは木の繊維を痛めるので結局はカビと似たような状態になります)、
厚い板が好まれる傾向があります。

例えば仕上がりで100mmとか。

仕上がりで100mmに上げるには、カビなどの問題により仕入れ時の荒材で120mmぐらいなければ安心できません。

でも、一般的にそこまで厚く製材されていることは稀です。
(自分で丸太を購入すれば別です。ただ最近は需要が少ないため丸太を買って勝負できる人は少なく、市場に出ているすでに製材された製品を購入するケースが多いと思われます)

また、イチョウは先の葉節の問題によりゼロか100か的なところがあり、中身がわからない丸太を買うよりも、表面を見ることができる製材後の板を買うことが特に無難な樹種だと思います(その分お値段もアップします)。





と、愚痴のようにいろいろ書いてきましたが、

それらの理由によってイチョウのまな板は高価格になる傾向があるのだと思います。





しかし、料理人の方のお話を伺っていると、まな板としてのイチョウはほかの樹種と比べてもとても評判が良いように感じます。

うちはこれからも、まな板ではイチョウに特化してお客様に喜んでいただけるよう精進していきます。


丸萬ヨ
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ヨシタケ@丸萬

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http://www.maruman-kyoto.com/

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